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のんびりやろうぜ@40の手習い


最近、第2の人生始まりました。
by gannkotyann727
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父の話

この寒さは、この冬最後の寒さになるんでしょうか....?



今日は父親の命日である。
仕事をしていた時は、何気なく通り過ぎていた事もあったけど(親不孝!)
ここ数年は、ちゃんと思い出すようになってきた。
これも歳をとったせい?

昨日、思い立ってお墓参りに行ってきた。
今住んでいる所から、車で1時間くらいで行けるのだけど、
実家には、もう両親も祖母も居ないし、叔父が居るだけなので、どうしても遠のく。
叔母が亡くなってからお墓参りに行った時、お墓の花が枯れたまま刺さっていたのを見て
すご~く悲しくなって、それから行く時はお墓の花っぽくない、明るく華やかな花を
持って行くようになった。
「おたくは華やかでいいねぇ」って周りのご先祖様から、
うちのご先祖様が羨ましがられるようにと。
これは自己満足なんだけどね!


父は私が10歳の時、胃がんで亡くなった。享年48歳だった。
すでに母は居なかったため、入院が決まって
私は、父方の田舎の祖母の家に預けられた。
父は、それから2ヶ月半で逝ってしまった。
ギリギリまで入院しないで私と一緒に暮らしていたらしい。

容態が悪くなって付き添って、最後を看取った祖母は、
葬儀には出なかった。
父は5人兄弟の一番上だったし、自分より早く逝ってしまった事が
きっとかなりのショックだったのだろう。10歳ながらに祖母がかわいそうだった。
そういう私は、まわりの大人に「かわいそうに」と言われていたんだけどね(-_-;)

お通夜の前に、近所の理容室に髪を切りに行ったら、父の知り合いの奥さんが
泣きながら髪を切ってくれた。
近所の人たちも、「こんな子残して、どんなに心残りか...」と私を見て泣いた。
歳が離れて、すでに自立していた兄も泣いていた。
私は

「もしかして私が泣いたら、みんなはもっと悲しくなる?」

と感じて、父のそばで、キョトンとして座っていた。というより、演じてみた。
そしたらそれが逆効果で、余計に涙を誘ったらしい(-_-)
今にして思えば、
もしかしたら本当に父が亡くなったことを、実感出来てなかったのかも知れない。


自分がまさか、父と同じように「ガン」になるとは思ってなかった。
先生に
「身内でガンになった方はおられますか?」
と聞かれて
「そういえば、父親が胃がんで亡くなってます」
と言ったら、少し笑われた。のんきな娘だと思ったのだろうか?


自分の手術の前にもお墓参りに行って

「守ってください」

とお願いしてみた。まぁ、こんな時ばっかりと言われたら、返す言葉も無いのだけど..(笑)
術後にも、お墓に行って

「無事退院しました。」

とお礼に行ってきた。そして今回は

「これからまだイロイロあるから、また守ってください」

とお願いして手を合わせた瞬間、雪が舞ってきた。

「よし、わかったぞ!」と言う返事か、それとも「あとは自力でがんばれ!」
なのか、きっと何らかの返事のような気がした。


父の命日が過ぎると、本格的に春がやってきます。


父の話_f0015261_133856.jpg

みんなで、太陽の方を向いていました。\(^o^)/
by gannkotyann727 | 2006-03-14 13:55 | 自分の事
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